麻生要一(2019)「新規事業の実践論」(NewsPicksパブリッシング)を読んでみました。
以下にて、備忘録的に、書籍の要点整理とメモを記載していきます!
書籍のジャンル
ビジネス、経営、経営戦略
3つのポイント
この書籍の重要・気になるポイントは、以下の3つです。
- 「新規事業開発」という業務は、AIによる労働力に置換など時代に影響されず、残り続ける。
- 起業ではなく、「社内起業」が日本人に向いている
- 新規事業開発には6つのステップがある(Entry期~Exit期)
書籍「新規事業の実践論」総合レビュー
おすすめの読者層
主に大企業勤めの方が読むと、良い刺激になるかもしれません。閉塞感を感じている方に特におすすめです。また、会社にリソースが豊富にあるものの、方法論やモチベーションなどに課題がある場合に、この本を読むと解決のきっかけになり得ると思います。また、そうでない人にとっても、読んでみると思わぬ刺激になるかもしれませんよ。
内容を一言で言うと
リクルートの新規事業開発室長として1500の事業を支援し、自らも起業した著者が膨大な失敗と成功の末に掴んだ「超具体的方法論」!
というコピー通り、社内起業についての方法論を学ぶことができます。
背景情報
筆者は「麻生要一」さんです。(ご本人の公式サイトが、こちらです。)
経歴が記載されていたので、以下に引用します。
筑波大学付属駒場中高、東京大学経済学部卒業。株式会社リクルート(現リクルートホールディングス)に入社後、ファウンダー兼社長としてIT事業子会社(株式会社ニジボックス)を立ち上げ、経営者としてゼロから150人規模まで事業を拡大後、ヘッドクオーターにおけるインキュベーション部門を統括。社内事業開発プログラム「Recruit Ventures」及び、スタートアップ企業支援プログラム「TECH LAB PAAK」を立ち上げ、新規事業統括エグゼクティブとして約1500の社内プロジェクト及び約300社のベンチャー企業・スタートアップ企業のインキュベーションを支援した経験を経て、自らフルリスクを取る起業家へと転身。同時多発的に創業。2018年2月に企業内インキュベーションプラットフォームを手がける株式会社アルファドライブを創業し、2019年11月にユーザベースグループ入り(発行済全株式を売却)。2018年4月に医療レベルのゲノム・DNA解析の提供を行う株式会社ゲノムクリニックを共同創業。2018年6月より「UB VENTURES」ベンチャー・パートナーへ就任しベンチャーキャピタリスト業を開始。2018年9月に株式会社ニューズピックスにて非常勤執行役員に就任し、企業内起業家としてNewsPicks for Businessの事業開発を管掌。著書に「新規事業の実践論(NewsPicks Publishing)」。
リクルート出身で、数々の新規事業に携わったのち、自ら起業を手掛けるに至った経歴の持ち主です。
これだけ「新規事業」に専門性を持たれている方は希少でしょうから、本書籍の内容にも必然、説得力を感じますよね。
目次
第1章 日本人に起業より「社内起業」が向いている理由
第2章 「社内起業家へ」と覚醒するWILL(意志)のつくり方
第3章 最初にして最大の課題「創業メンバーの選び方」
第4章 立ち上げ前に必ず知るべき新規事業「6つのステージ」
第5章 新規事業のつくり方(Entry期~MVP期)
第6章 新規事業のつくり方(SEED期)
第7章 「社内会議という魔物」を攻略する
第8章 経営陣がするべきこと、してはいけないこと
内容抜粋
- 新規事業開発とは「自分の頭で考えたことに、自分で顧客を見つけて、自分で商売にする」業務
- 「ゲンバ」と「ホンバ」を往復することが事業を推進させる
「ゲンバ」:「課題の震源地」、課題の根深い現場
「ホンバ」:最前線
まとめ
新規事業に携わる方はもちろん、漠然と閉塞感を感じているものの、その出口が見えない…と悩んでいる、多くのビジネスマンにおすすめの一冊になっています。
気になった方は、ぜひ購入して読んでみてください!
なお、買う本が決まっているときは、ネットからの購入が楽ですよ!
この書籍のキーワード
新規事業、事業開発、社内起業、6つのステージ